35歳
私事ですが、11月14日、35歳の誕生日を迎えました。
Facebookやメールなどでお祝いメッセージ下さった皆さま、直接お声がけ下さった方々、どうもありがとうございます。
当日は『蝶たちのコロナ』日独伊三カ国語ヴァージョンの最後のゲネプロで、稽古後、天使館の仲間がお祝いして下さりました。
誕生日だったので、自分の人生のこれからが頭をよぎりますが、同時に、いま世界がどこへ向かおうとしているのか、むしろそのことで心砕かれます。
、、、僕は、世界というのは、身体でもある、と思っています。
そして、身体というのは、言葉から創られると思っています。
僕の身体のなかには、鏡に映る個人の身体だけでなく、両親や、兄弟や、先祖代々とつながっている見えない身体があります。
東北に生まれた者としての身体、人種や日本民族全体と通底している身体もあります。
あるいは、空気や、水や、熱など自然界のエレメンタルをまとった身体、
石や花や木々、虫や魚や鳥や獣たちなどと共有している身体性もあると思います。
そして、今は亡き人、恋人、親しい友人、これから地上に生まれてくるだろう誰かとも、身体は繋がっていると、、、。
だから、僕は世界に対しては、この身一つで向き合いたいです。
身一つで踊る身体は、だから、世界と踊っているのだと思います。
あまりにアンバランスな時代に対して、常にそのアンチとして、均衡を回復しようとするために。
誤解を恐れず白状しますが、かつてテロリストになりかねなかった僕にとって、世界にたいする最終手段は、もう踊りしかないです。
いま、世界と身体と言葉はバラバラになって、ほとんど崩壊寸前な気がします。
少しでも創造的な方向へ舵を切りたいと、バカなくらい必死でやっていこうと思います。
かといって悲壮感よりも、むしろ楽しい気分ですが。
「はじめに言葉ありき」という言葉を語ったのは人間ですから、世界と身体と言葉は、人体を通して一つに結ばれ、どんな破壊的な虚偽の時代でも、人間を通してのみギリギリの均衡を保つことができると、心に強く想います。
35歳の抱負「身体作りに励む!!」です。
皆さま、これからもどうぞ宜しくお願い致します。