CORVUS

雪ノ聲

2013.12.06 fri
構成・演出・出演
CORVUS(鯨井謙太郒+定方まこと)
朗唱
富田真人
音楽
二瓶通(pf) 岡崎晶子(vn)
照明
丸山武彦
宣伝美術
奥秋圭
宣伝写真
神山貞次郎
主催
CORVUS
制作
コルヴスオフィス
制作協力
月のピトゥリ

2013.12.06
エル・パーク仙台 スタジオホール
《CORVUS Eurythmie Performance 雪ノ聲》

『雪ノ聲(こえ)』仙台公演に寄せて

二〇一一年三月十二日、東京は中野テルプシコールにて上演された コルヴス オイリュトミー パフォーマンス『血と雪』。
空洞化し、崩壊しつつある現代の日本と私たちのカラダ、その「立て直し」がテーマであった公演を終えた時、私たちは、現実が舞台の先を行ってしまっている、という感覚を抱いていた。
それは、前日の三月十一日に東日本を襲った大震災と津波、それに続く福島第一原子力発電所の爆発事故のさなかにあって、舞台上の破壊と再生が、〈現実〉の単なる〈模像〉に過ぎなくなってしまったと感じたからだ。
時代の流れに、人間は受け身であるのか?あるいは、時代を動かしている歴史の海流を読み、未来へと舵をとることが出来るのか?
おそらく、人間のカラダと歴史とのこのような一進一退の攻防の先にしか、新たな時代は立ち現われてこない。
あの三月の数日間、荒れ果てた天と地をそそぐように、東北では雪が舞い続けていた。― 耳を澄ませば、今もなお降り止まぬ『雪ノ聲』。

本公演は『血と雪』を大幅に再構築し、新たな時空間として、ここ仙台の地に、産み出さんとするものである。

CORVUS

(チラシ文章より)